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カメラ(Sony α6500+SEL1670Z メイン)を手に絶賛(?)徘徊中。

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ウォーキング

sedona→page インディアン地区に向けて

(2017R休 その9)

20.セドナ~キャメロン

この旅も中日に当たる4日目になりました。本日4日目とこの後の6日目が比較的有名どころを回る日になっています。

朝、ツアーの集合場所に移動します。すると、道の反対側にうさぎを発見。そっちに気を取られていたら・・・

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道のこっち側にもいた―(慌てて撮ったのでピントもあま~いorz)。でも、やっとトカゲ以外の動物が撮れた^^;

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さて、本日向かうのはページ(PAGE)エリアなのですが、本日の予想最高気温は華氏107度(41.7℃)とのこと。熱波のピークは過ぎましたが、それでも記録更新レベルの暑さが予想されています。まぁ、途中、車載の温度計で120という数字を見かけたのは昨日の残像ということにしておきましょう(現実逃避)。

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では出発です。行きの車内は色々とドライバー(兼ガイド)の通過地域の地形に関する話やドライバー自身の体験談を聞きながら進んでいきます。某超有名企業の英語研修(対日本人)講師をやってたり、トラックドライバーやってたり、このようにツアーガイド兼運転士やってたりと、一体どんな雇用形態なんだろう、この人^^;という感じです。

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やはり、なにもないところをひたすら北上していきます。この辺は巨大な火山帯の中・・と言うか上を走行しているため、これと言った自然植物も余り見られません。

また、火山との関連で2つほど興味深い(?)話をしていたので紹介します。

①火山を一つ買い取って、その火口の中に美術館を作っている(現在進行中)人がいると。基本的には招待制みたいですので、興味はありますが、縁はなさそうです。

 

②ドライバーが高校卒業し、卒業旅行のためにシアトル発のクルーズを楽しもうとしたら、セント・へレンズ山が大噴火を起こして、せっかくの旅行が中止になった・・・で、代わりに卒業記念に買ってもらったのがタイプライター。その練習として映画スター・ウォーズのセリフをひたすら書き起こしていたそうでう。

 

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そうこうしている内に休憩地に到着です。この辺からは先住民族(≒インディアン)の地域に入っていきます。それはそれで興味深い話がいくつも聞けましたので、後ほど紹介します。見た目はモダンですが、中身はお土産屋と軽食が食べられる場所があります。

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横から見ます。

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お店の裏手には川が流れており、それが削れて渓谷のようになっていますが、この削れ具合はまだまだ序の口レベルです。

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昔使われていた鉄橋です。奥に現在の道路があります。

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移動中のおやつとして名物のパンを頂きます。これに蜂蜜をかけて食するのですが、焼き立てなので、熱々でした。お味?まぁ、薄焼きのパンですw(やや硬めのナンを想像すれば近いかな?)

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ここまでのルートはこんな感じで、距離的にもおおよそ中間地点になります。

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21.インディアン地区

休憩も終わり、出発します。相変わらず何もない場所を走りますが、徐々に起伏のある地形が現れ始めました。

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横を見ると岩山が大分迫ってきました。奥に見えるのがインディアンの施設で、この道の両サイドにはワイヤーの柵が永遠と続いています(下の写真も見難いですが、柵が張られています)。

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この間に、アメリカとアリゾナ地区のインディアンとの関係について本を紹介していただきながら興味深い話がありましたので紹介します。

①ここには”アメリカ合衆国”と”インディアン居住地”を隔てる”国境(=上の写真の柵)”があり、各々が別々の法律で治められている。ということで、むやみにあの柵を越えるとどうなるかは・・・命の保証はしません。

 

②昔、”アメリカ合衆国”としては彼らにも教育をさせるべく動いていたのですが、その方法は他の種族と合わせて遠く離れた州(ペンシルバニアだったかな?)に連れて行っての集合教育だったため、インディアンからすれば"拉致された"に等しかったことと”アメリカ文化”に浸透されるのを恐れてたことから、アリゾナに住む先住民族の約55歳以上の方は今でも英語は話せないそうです。

 

③最初、彼らに文字を教える際には単純に文字だけでは理解できなかったため、アルファベットを身近な絵にして(例えばDは犬の絵と一緒に)覚えさせたそうです。

 

④第2次世界大戦時、日本とアメリカによる暗号の解読合戦を行っていた頃、アメリカ軍に入隊した7人の(アリゾナ出身の)インディアンを別々の艦隊に配備させ、③を利用して彼らに日常の会話を電波に乗せて日本軍を混乱させる作戦を行いました。日本側からすると何かの暗号化かと必死に解読しようとしますが、内容は”ただの雑談”であり、この作戦は成功したようです。

 

さて、そうこうしている内に正面にも岩山の壁が現れました。

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道はここで進行方向右手に迫っていた岩山を越えるべく、山道に進路を取ります。その途中でビューポイントがあり、途中下車です。もう、写真では表現不能な程強烈な景色が広がっていました。16mmでもこんな感じ。

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これまでやって来た方角を見ます。フラットな景色が一面色がっていますが・・・あの平面でさえ標高で1400m程度あり、温度の感覚と標高の感覚が完全に麻痺してしまっています。

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この正面に見える山、グランドキャニオンを構成する山々かと思っていたら、その下の割れ目がグランドキャニオンへと続くコロラド川の侵食跡でした。

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絶景ポイントまでのルートとグランドキャニオンとの位置関係です。

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絶景を堪能した後は、また再び地味な風景が続く中を進み、ページの街に到着しました。

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