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株/投資信託と手数料【新NISA】

中々お外で駆け回る気力が起きない今日この頃。寒いからじゃー・・とか思っていたら、去年はこの位から走り始めていたようで、あまり理由になっていなかったw

ということで再び数字遊び、今度は株/投資信託の”手数料”に関するお話。今まで、株や投資信託に興味が無かったわけではなかったのですが、この”手数料”の部分が不勉強で、例えば

Ⓐ1000円の株を100株買って、1株30円の配当を受けたのち、それを1010円で売ったら手元に残るのは4000円?

Ⓑ評価額20000円の投資信託を20000円分買って丁度1年後に22000円で売ったら手元に残るのは2000円?

ということが良く分からんまま来ていたわけです。折角新NISAで色々とその辺が優遇されているようですのでちょっと見てみたいと思います。

どうでも良いですが、NISAってNASAに字面が近くて(勝手に)未来的で良い名前かと思っていたら、元々他国にあった"ISA"に頭文字のNの「Nippon」を付けたものだとか^^;

※個人的なチラシの裏的な記事ですので、内容の間違いがあるかもしれません。

 

①株について

まずは株について。収入の部として、

A:配当

収入になるのか支出になるのか分からない部として

B:株価

支出の部として

C:購入/売却手数料

D:税金

があります。それぞれ見ていきましょう。

 

A:配当金

 会社によって年1回か年2回かがその会社の業績に応じて支払われます。その金額と株価との比を「利回り」と呼ぶのですが、その割合は様々。”高利回り”として挙がっている数字を見てみると3%台以上と言ったところでしょうか。もちろん、その会社の業績が悪ければ「配当ゼロ」なんてことも。

 

  その利回りを少なくする代わりに株主優待としてギフト等の現物支給するところもあります。その分かりやすい例が東京ディズニーを運営しているオリエンタルランド。100株を3年以上継続して保有すると毎年1day pass が1枚もらえるのですが、その代わり、利回りが何と0.2%

 とある日の株価が5500円、1day passの値段が(平日)8400円ですので、利回り換算すると約1.5%に相当します。去年の今頃であれば株価も4000円前後でしたので利回り換算で約2.1%だったので、ツーデーにでもしないと割に合わん・・と思ったら販売休止中ですかそうですか。

 

B:株価

 新商品ヒット等で企業価値が上がれば値段が上がるし、業績不振に陥れば値段が下がる・・・のですが、最近は日経平均に引っ張られて・・とか、新NISA関係で需要>供給になったことによる値上がりとかがあるようで、一筋縄にはいかないところが難しいところ。

 

C:購入/売却手数料

 株券を手にするには、証券会社等を通じて売りたい側との交渉をするわけですが、そのための証券会社へ支払う費用。調べると、意外とこれが効くんですよね・・。インターネット上で売買する場合はそれがゼロになることもあります。

D:税金

 ”通常”であれば、株売却時に得た利益と配当金に対して各々20.315%の税金が引かれた上で手元に帰ってきます。新NISA(旧もそうですが)の場合、この部分が「ゼロ」になるので、その差はバカになりません。

 

②投資信託について

株の時と同じく。商品の種類として色々あるが、ここでは数字遊びがしたいので省略。

収入の部として、

A:分配金

収入になるのか支出になるのか分からない部として

B:基準評価額

支出の部として主なところとして

C:購入/売却手数料

D:信託報酬

E:税金

があります。それぞれ見ていきましょう。

 

A:分配金

ある期間得られた利益をある期間毎に配分するのですが、その分配金がゼロのところもあれば、定期的に配分しているものもあります。そのちがいは・・

・分配金なし:得られた利益分も標準基準額に上乗せ。つまり、保有していた期間に得られた利益は引き出すときに一括で乗せられた状態になる・・なので、長期向きで積み立てNISA枠の120万/年は老後の資産運営という目的から原則この商品のみ対応。

・分配金あり:定期的に(年4回とか毎月とか)手にする方式。常々利益が出ていればいいけど、商品によっては、分配金を捻出するために元本にも手を出して終わってみれば元本割れしたてた・・なんてこともあるのですが、ぱっと見では分かりにくい。

B:基準評価額

 上手く投資出来て利益が得られれば上がるし、失敗すれば下がる。大方、10000円スタートで、スタート時点からどの位利益が得られたのかを見るもので、例えば現在の評価額が20000円であれば、スタートから2倍その商品の資産価値が増えたことになりますし、10000円で購入できていれば、無事10000円の利益が得られた・・ということになります。10000円を下回っていたら・・・残念。

C:購入/売却手数料

 こちらは株と同じ

D:信託報酬

 投資信託とは商品を売っている人にお金が増えるように祈りながら(信託)お金を預ける(投資)わけで、その預かった人が増えるように頑張るための費用ということになります。商品によって違うのですが年率で小数点一桁%(0.1%とか)が多いようです。

 例えば10000円投資して、信託報酬が0.1%であれば報酬額として10円が毎年365日掛けて引かれていくことになります。

E:税金

 こちらも株と同じ。

 

③NISAの威力を確認する。

前準備が終わったので、ようやく本題に入ります。

(1) 株

冒頭のこの例で考えていきましょう

「1000円の株を100株買って、1株30円の配当を受けたのち、それを1010円で売る」

(1)-1:従来口座

・配当 : 30×100=3000円

・株価 : (1010-1000)×100=1000円

・購入/売却手数料(一例) : 137円(ネット)、2750円(店頭対面)

・税金 : (3000+1000)×(100-20.375)=3,185円

・利益 : ネット経由 3048円、対面 435円

 

(1)-2 :NISA口座

・配当 : 30×100=3000円

・株価 : (1010-1000)×100=1000円

・購入/売却手数料(一例) : 137円(ネット)、2750円(店頭対面)

・税金 : なし

・利益 : ネット経由 3863円、対面 1250円

 

(1)-3 : 更に、購入/売却手数料ゼロの証券会社を選ぶと

・配当 : 30×100=3000円

・株価 : (1010-1000)×100=1000円

・購入/売却手数料(一例) : ぜろ

・税金 : なし

・利益 : 4000円

 

となり、税金で引かれている部分だけでも一株分の差が出ています。多分、儲からないなぁと躊躇していたのがこの”対面”による手数料。クリックするだけで株が買え、手数料もゼロ・・となれば話は全然違ってきますね。

 

(2):投資信託

冒頭のこの例だとインパクトがなさそうなので、購入金額を100倍、期間も10倍にしてみます。なお、計算を簡単にするため、積立無しの一括計算とします。

「評価額20,000円の投資信託を2,000,000円分(100口)買って丁度10年後に22,000円で売る」

また、NISA的に「分配金なし、信託報酬は0.3%/年、購買手数料ゼロ」とします。

 

(2)-1. 従来口座

・分配金  :ゼロ

・基準評価額益:(22,000-20,000) x 100 =200,000円

・購入/売却手数料 :ゼロ

・信託報酬:2,000,000×0.3%×10= 60,000円

・税金 : 200,000×(100-20.375)=159,250円

・利益 : 159,250-60,000=99,250円

 

(2)-2. NISA口座

・分配金  :ゼロ

・基準評価額益:(22,000-20,000) x 100 =200,000円

・購入/売却手数料 :ゼロ

・信託報酬:2,000,000×0.3%×10= 60,000円

・税金 : ゼロ

・利益 : 200,000-60,000=140,000円

 

となります。この信託報酬、0.数%とはいえ、意外とバカにならず、この例で信託報酬が1%とかになろうものなら利益ゼロどころか、通常口座ではマイナスになってしまいます・・。ということで、その辺の数字もしっかりと見ておくようにしましう。ま、そもそも例で挙げた10年で10%しか上がらない投資自体が失敗の部類なのかもですが・・。(人気なのは5年で100%とかなので)

 

④NISAで投資がしやすくなると思わせぶりになる理由について

NISAを利用すると、税金が引かれなくなる分、手元に残る分が多くなる・・・だけではなく、損益分岐点もその分変えることができるができます。例えば最初の株に例では、

「1000円の株を100株買って、1株30円の配当を受けたのち、いくらで売れば損をしないか」

について考えてきます。

(1)-1:従来口座

・配当 : 30×100=3000円

・株価 : (X-1000)×100=Y円

・購入/売却手数料 : ぜろ

・利益 : 3000×(100-20.375)=2,388円

 この場合の損益分岐点は株価が100株で2,388円相当・・・23円下がった時なので977円になります。

 

(1)-2 : NISA口座

・配当 : 30×100=3000円

・株価 : (X-1000)×100=Y円

・購入/売却手数料 : ぜろ

・利益 : 3,000円

 この場合の損益分岐点は株価が100株で3,000円相当・・・30円下がった時なので970円になります。

 この差、7円分”待てる”わけで、もしかしたらこの間で急反発するかもですし、この間で株価が落ち着いている間に追加配当がもらえるかもしれません。もちろん見切りをつけて売ってもNISAの場合はプラス益のままです。一応配当込みで利益は出ているのでこれも「利確ウリ」の一種になるのかな?

 

⑤NISA口座でおすすめしない株

 NISA口座の最大の特徴は運用益に対する課税がされないこと。つまり売却時の差額による利益や配当ガッポガッポを目論んでいる場合はNISA口座の恩恵を最大に受けられるでしょう。

 その一方で、「株価は気にしない、株主優待命!」な場合は(先述したオリエンタルランドとか、鉄道系とか)、税金優遇の恩恵は少ないので、NISA枠ではなく、特定口座の方が良いのかもしれません。もちろん、NISA口座の内、株でつかえる240万/年、最大1200万に空きがある場合は1円でも税金を払わなくてもい言うようにNISA枠に入れてしまって、買い増しするときにNISA枠が無い場合は特定口座・・とかでも良いかも?

ただ、制度上、NISA口座と特定口座の株の移管はできないようです(いったん売って買い直すしかない?)。

⑥まとめ

ということで、NISAの特徴を把握したうえで効率的な資産運用をしていきましょう(小並感♪)

 

どうでもいいけど、サムネの写真のあった場所。