(ウォーキングC46)
※ブログ全体の記事数の整理のため、分割していた本編の記事を一つにまとめ、再投稿するものです。写真133枚。
↓ショートVer
本日は2018年11月3日。まずはスタート地点へと向かうべく南海高野線急行で橋本駅へ。
そのから極楽橋行きの普通電車に乗り換えて3駅目、九度山駅に到着です。
駅はこんな感じで駅全体が「真田幸村」色(?)に彩られていました。
駅前でさえこんな感じです。これだけ飾っているので、さぞ盛り上がっているのだろうと思っていたら、なんと無人駅でしたw。駅前には立派な公衆トイレまであって力を入れているのは分かるのですが、それでも無人駅でしたw
今回は真田幸村関係が目的では無く、高野山へと続く参道である百八十町道が目的地ですので、まずはそのスタート地点である慈尊院へと向かいます。
九度山町のご当地マンホールです。さすがにここには真田幸村はいませんでした。
まぁ、そのすぐ近くの電柱にはデフォルメされた一行はいましたがw手に持っているのは特産の柿でしょうか。
道自体はコンクリ道なのですが、細かな分岐が続き、少し分かりづらいのですが、所々ある看板が正しい道を進んでいるということで心のオアシスになります。
先ほどの看板に偽りなく、吊るし柿をしているお宅を発見。
慈尊院橋という、神社の名前が入った橋まで来れば、慈尊院もすぐそこなのでしょう。
ということで、九度山駅から25分ほどで自尊院に到着です。
境内の様子を一枚。境内の散策も考えましたが、これから180町≒20km+標高差700mほどを歩くので、余り時間ロスが出来ないかなということで、今回はスルーしました。
境内を上る階段の途中で「百八十町」と掘られた石柱を発見。ここが高野山までの参道の始まりになります。
では本格的に町道を進んでいきましょう。
まずは慈尊院内を抜ける必要があるのですが、この階段道を突破することからになります。
階段を上りきった先にもお社を発見。ここでこれからの安全を祈願してこの右手から町道へと進んでいきます。
こんな感じで看板も発見。
慈尊院を出たところで百七十九町石を発見。この数字が減っていくのをみながら進んでいきます。
さすがは高野山への参道。舗装路だったり登山道だったりと道自体は変わりますが、終始しっかりと整備されていました。
すでに山あいに来ています。
周囲にオレンジ色の実を実らせた木々を多く見かけますが、やはり相当数の柿畑がありました。
この日は11月3日と祝日ということも相まってたくさんの方が歩いていました。老若男女、外国の方もちらほらと。
百七十町石を発見。
この辺は一気に高度を上げていきます。その斜面に沿うように柿畑が。そして、たくさんの路上販売店がその柿を販売していました。さすがに初めてのコースの最序盤なのに柿を背負っていくのは負担かなということでパス。
更に登るとくねくねと流れる紀ノ川の様子もバッチリと見えます。とは行っても見えるのはこの辺だけで、あとはひたすら山の中になります。
柿畑を両手に道は進んでいるということもあって道は車も走れるくらいにしっかりしています。
ここにも町石を発見。百六十三町目になります。景色に溶け込んで見逃した町石も多数。見事に区切りとして撮影しようとしていた百六十町石をスルーしていましたw
それにしても本日は良い秋晴れですなぁ。ここまで来ると紀ノ川は見納めになってきます。
百八十町石から40分ほどで百五十九町石に到着です。柿畑の中を高度を上げつつ進んでいき、林区間に突入です。勾配もこの辺から緩やかになってきます。
道はこんな感じ。しっかりと整備されていることが分かる道です。
案内と共に少しだけ分岐を登っていきます。すると木の下に大きな岩が。榧蒔石と言うそうで、こちらは弘法大師がこの石の上から巻いた榧の種が後にこの地の恵みになったということのようです。
こちらは銭壺石と言うようです。1285年頃に開通したこの道の労働者の賃金用に壺にお金を入れて掴み取りをさせていたそうな。なんともまぁ豪快な払い方だこと。それにしても開通して700年経ってもなお人々を魅了する道ですか。
道は続きます。所々ガレているような場所もありますが、まぁ、特段問題ないレベルです。ちょっと足場の変化がほしいときには丁度良い感じ(?)
ひたすら緑の中を進んでいきます。
159町石から寄り道をしつつ18分で150町石を通過。
この辺の道はじりじりと高度は上げて言っていますが、
とくだん景色にも変化は無く淡々と進みます。
ということで、150町石から14分で140町石を通過。
参道らしく所々ですが、石畳道もあったります。
林の中をひた進みます。
137町石付近。この辺も石の階段がちらほら
ここで分岐となる六本杉に到着です。
ここでは真っ直ぐ行くのはNGで左方向に進むのが正解です。まぁ、5分歩いて町石が一つも出てこなかったら間違い決定です。六本杉の分岐を左に進みます。道は相変わらずで、じりじりと高度を上げつつ進んでいきます。ダイヤモンドトレイルのような縦走路にあるような大きなアップダウンが無いので進みやすいですね。
140町石から17分で130町石通過。
この辺は淡々と。
歩きやすいけど景色の変化も乏しい・・
所々このようにエスケープルートとなるような分岐もあったりします。
おや、前方を見ると休憩所のような建物が
この辺だけは少しだけ開けていて、里山な景色が広がっていました。
もう少しアップで撮ってみます。
この杉近くには二つ鳥居という名前の通り、鳥居が2つ並んでいる不思議な光景が。
120町石はその2つ鳥居付近にあったのか、完全に見落として119町石を発見。130町石から19分後です。
高度的にはこの辺で一旦ピークを通過。途中の矢立峠まではやや下り気味の道になります。とはいえここまで600m弱登ってきています。
こちらは白蛇の岩と鳥居という場所です。説明板によると、この岩を突っつくと戻って切るときには白蛇が待ち構えている・・という言い伝えがあるとか。
ゴルフ場の横を通過していきます。歩いてみて分かったのが、以外とゴルフ場の真横を通るルートが多いと言うことですね。
道のすぐ脇、数歩の所にこのゴルフ場の13番ホールのティーゾーンが。トレッキングポールはアイアンではありませんからねw
ゴルフ場の横を通過すると間近に里山が。この辺には公衆トイレもあり、小休止できます。
119町石から16分で111町石に到着。
111町石を通過して進んでいきます。道は相変わらず快適です。
110町石を通過。
相変わらず林の中を進んでいきます。この道、静かなのかと思ったら、遠くから南海高野線の電車が頑張って曲がりくねった線路を通過する音が聞こえてくるので、以外と騒がしかったりします。
111町石から15分で100町石を通過。いよいよ二桁ですが、まだ前半戦ですw
ここからもゴルフ場の横を通過。先ほどと同じゴルフ場のようです。
高低差がほとんど無いということもあり、快適に進んでいきます。
100町石から15分で正真正銘の折り返し地点となる90町石を通過。九度山駅からここまでは3時間強要しています。
相変わらずの道を進み、
ここでもエスケープルートとなる分岐を横目に通過。
たまにはこんな道も通りつつ、
やや崖がキツい部分が出てきました。
90町石から14分で80町石を通過。
この辺は尾根道のような様相ですが、過度(?)に防護されていました。
防護するならこっちの方が・・と思いつつ、70町石が見えてきました。
80町石から17分で70町石を通過。この辺はじりじりと高度が下がってきています。
ここでは珍しく(?)倒木を発見。特段問題があるわけではありませんが、他の箇所はきっちりと処理されていましたので、直近で倒れたものなのでしょうか。
斜面沿い道が下りながら続いています。
この辺にはお地蔵さんがいました。
70町石から15分ほどで60町石に到着です。なんだか手前がコンクリのように見えますが・・・
車道脇に立っていました。しかも近くに歩道も無いので写真を撮るにしても反対側からと言うw
ここは矢立峠というと下になり、標高は500mほどで二つ鳥居からは150mほど下ってきたことになります。ここには売店もトイレも自販機もあるので休憩にはもってこいです。
ということで、12時少し回っていたと言うこともありここで昼食休憩としました。
食後、道の看板に沿って再スタートです。
まずはコンクリの生活道路を登っていきます。
すぐに道は登山道となり、比較的厳しい登りが始まります。
途中には袈裟掛石と呼ばれる岩があり、ここに弘法大師が袈裟を掛けたとされています。で、
この石の下を潜ることが出来れば長生きが出来るという言い伝えがあるとか。
そんな中、再スタートして18分で50町石を通過していきます。
この後もしばらくややきつめの登り坂を進んでい行きます。
すると唐突に車道が現れます。横断歩道を渡り、道標の看板はあるのですが、町石道としては車道沿いの方が正解のようで、しばらく町石をロストしてしまいました。
ただ、位置的には40町石付近でこの渋滞。ということは4kmほどの渋滞が発生中と言うことですか。40町石付近で渋滞を見つつ先を進みます。道標通りですが、しばらくは町石をロストします。道を少し登ると久々の開けた景色が。で、飛び込んできたのが送電線の大群でしたw
再び車道脇に合流するもすぐに脇に逸れていきます。
まぁ、倒木はありますが、安定した道ですね。
この辺から見える景色と言ったらもう森の中にいますと言うことを実感できるようなものばかり。
ようやく区切りとなる町石を発見です。ということで、50町石から36分で30町石を通過です。
この辺まで来ると、なぜだか急に足も軽くなってきます。決して高低差的に落ち着いているからだけでは無いかと思います。
本コースでは唯一となる川沿いの道もあったりします。
30町石から18分で20町を通過。ここまで来ればもう気分はカウントダウン開始ですね♪
とはいえ、ここから大門までが登りという意味ではラストスパートになります。
そのラストスパートの登りの途中にあった10町石です。一旦通り過ぎた後に戻って撮影したと言うこともあってこの10町石も18分掛かりました。
仕切り直して最後の登りを進んでいきます。
いよいよ車道との合流点が見えてきました。
ということで、最後の坂を登り切り、車道を渡って、
標高的には本コース最高地点となる大門に到着です。
大きく「高野山」とあるので到達したという実感も得られます。ただ、ここ・・・
まだ6町目なんですよねw
ということで、残り6町、一気にゴー・・・と思っていたら、なんともまぁw
車と人をかき分けながら最後の町石となる1町石を通過。
ゴールとなる根本大塔へと続く門を通過し、
10町石から21分、180町石から5時間29分で180町石道を完走しました~。
さて、ここまで来てどうしよう・・・ここからバスに乗ろうとすると確実に積み残される・・・そうだ、バスの始発である奥の院まで行こう♪ということで今度は奥の院までの町石探しスタートです。根本大塔の脇にある階段を下った先に1町石はありました。
ちなみに、奥の院までは36町あります。この辺は良い感じで紅葉を見ることが出来ます。
1町石から10分で10町石を通過。
道はこんな感じです。車道は山の中と言うこともあって片側1車線。歩く方が確実に速い状態です。
奥の院への入り口近くに17町石を発見。つまり、参道が19町分、2kmもあるということで、その間延々とお墓が並んでいるという、そう考えると偉大な場所ですよね。
さて、この橋を渡ったところから奥の院への参道となります。
唐突に現れる阪口祐三郎像。180間道からも盛んに名前が出ていた弘法大師の像がそういえば見当たらなかったような?神聖すぎて建てられないのか、見落としただけなのか。
参道はいろんな方の墓が建てられています。こんなことを言うのは不謹慎かもしれませんが、「誰の墓があるのか」を探すのもありかもしれません。会社が建てたお墓もそこら中にありまして・・・。
20町石を発見。これ以降、ルートを間違えているのかしばらく町石自体見つけ出すことが出来ませんでした。で、何故かここにだけ唐突に「町石」の説明板が・・。
参道はこんな感じで基本は石畳道。所々階段もあります。
見つける&読むことの出来た最後の町石である27町石を通過します。1町石からは31分でした。
歴史上の有名人のお墓もたくさん。
27町石から10分ほどで奥の院の建物が見えてきました。で、この先が撮影禁止のため、撮影限界点からの一枚となります。最後の36町石もこの撮影区域無いにあります。
せっかくなので、奥の院を参拝することとしました。奥の院内は撮影禁止のため、写真はありませんがサクッと一周します。GPSログには残っているはずです。
来た道とは別の道でバス停へと向かっていきます。無縁塚ということで、文字通り無縁の地蔵様がピラミッドのように積み重なっていました。
わずかですがなんとか紅葉も残っており、立派な機材をてに頑張って撮影している方がちらほら。
せっかくなので少しだけ参戦。レンズの最小がF4なので、ぼけ味のある写真を撮るのは中々難しいのですが、こんなんでいかがでしょうか・・。
ここ奥の院には様々企業の慰霊碑や一族企業の場合は社名のロゴ+故人名が入ったお墓?も多数見ることが出来ます。ロケットの慰霊碑なんてものまでも。
ということで表(?)参道から出てきました。16時近いのにこの人だかりです^^
この門の前にある信号を渡るとゴール地点である奥の院バス停となります。ルート図と高低表になります。距離と高低差の割には意外とあっさりこれたのかな・・と言うのが率直の感想でした。
表にするとこんな感じです。
出発 | 九度山駅(84m) |
到着
|
奥の院前バス停(797m) |
経由 | 高野山町石道 | ||
歩数 | 34,337 |
距離
|
24.3km(GPS) |
時間 | 7:05 (8:38-15:43) |
日付
|
2018.11.03 |
最高点 | 大門(843m) |
最低点
|
駅から慈尊院に向かう途中(69m) |
では、帰路につきます。予想通りバス停には人だかり。理由は単純明快で渋滞激しくバスが来ないから。なんとか高野山駅行きのバスに乗り込み、これもやはり予定通り途中バス停では積み残し発生です。
ここからケーブルカーに乗り込みます。
標高は867m。スタートが標高94mの九度山駅でしたので、登りましたねぇ~
極楽橋からケーブルカーを撮影です。この車両は2018年末~19年にかけて新車に置き換えられていますので、もう見ることは出来ません。
極楽橋駅の看板です。
丁度到着したばかりと言うこともあって無人の車内をパシャリ。出発までの間にケーブルカーが何台かやってきて、立ち席が出るまでに一杯になっていました。
極楽橋を出ることには外は真っ暗でしたのであとは電車の揺れに身をまかせながら、無事、難波駅に帰ってきました。