0.前書き
まだまだ暑いですが、ようやくちょっと動くだけで汗だく・・・にはならなくなる季節になってきました。暑さによる引きこもり癖を治すべく、これと同じことを関西圏でもやってみようかなと思いまして。
週末パスを使った時は週末パスで利用できる路線縛りでしたので、今回も何か縛れないかなぁ・・と思い、色々と考えた結果、タイトルの通り、1日で私鉄路線数をどの位一筆書きで乗ることができるのか・・に挑戦することにしました。
1.ルール
①同じ駅は2度通らない(起終点を除く)。
②乗り換えは改札間で30分以内。(大阪メトロがそんな規定をしていたので)
③②を満足すため、バスタクシー等の交通方法の利用禁止。
④1つの路線に乗れるのは片道1度のみ。
⑤乗れるのは私鉄・3セク路線のみで公営(市営)は利用しない。
⑥④と⑤は超法規的処置が施される場合があります。
2.本編
では、スタートしていきましょう。折角ですので、どこで降りてどこに乗り換えるのかを予想しながら読み進めてみるのも楽しいかと思います。起点はこちら、1路線目、阪神なんば線西九条駅。
寝坊してスタートが1時間ほど遅れてしまいましたが、ここにどのように帰ってくるのか、というか、無事に帰ってくるのでしょうか?8:01発の快速急行に乗って・・・下車したのは
阪神なんば線桜川駅(2.7㎞、計2.7㎞、220円)。車内放送には無いのですが、改札前の看板にはしっかりと南海の案内が。
近くの出口から地上に上がると、既に南海電車の車両がお出迎え。
難波もすぐそこなのにここだけ時間から取り残されたような感じ。
2路線目南海汐見橋線汐見橋駅8:10発。乗り継ぎ時間が4分しかなかったのですが、問題なく乗り継げてしまいました。
次に下車したのは
岸里玉出駅(4.6㎞、計7.3㎞)。まぁ終点ですね。で、ここからどう行くかと言うと、3路線目南海本線岸里玉出駅8:24発。普通電車に乗って、下車したのはこちら。
住吉大社駅(1.8km、計9.1㎞、240円)。乗り継ぎ旅を行きなり放り出して、観光とな?
いえいえそんなわけないじゃないですか。4路線目阪堺電車住吉鳥居前電停(8:30発)に乗り継ぐためですよ?
乗車して7分ほどで
高須神社電停(2.5㎞、計11.6㎞、230円)に8:37到着、下車です。阪堺電車って少しの間だけですが南海本線と高野線の間を走っており、その高野線との距離が近そうな電停で降りてみたわけです。そこから15分ほど歩くと
5路線目南海高野線浅香山駅に到着、8:56発の三日市行き普通電車に乗り込みます。途中堺東駅などで緩急接続があったのですが、次の接続の関係上、急ぐ必要も無かったのでガラガラな電車に乗り続け、
9:35に河内長野駅(18.6㎞、計30.2㎞、420円)に到着。ここで何に乗り継ぐかはまぁ、お分かりかとは思いますが、6路線目近鉄長野線となります。ここがこのコースの最南端。さて、北進するため、近鉄王国の開幕です。9:47発の準急電車に乗車、
この辺のシンボル(?)を見ながら、古市駅へ。ここでは・・・乗り換えずにそのまま7路線目近鉄南大阪線を阿倍野橋方面へ。
ま、古市駅の次の道明寺駅(14.5㎞、計44.7㎞)で降りるんですが。そのまま10:13発の8路線目近鉄道明寺線に乗車、
2.2㎞(計46.9㎞、430円)という短い路線ですが、柏原駅へ。南大阪線が狭軌である理由の一旦は道明寺線のせい。国鉄と線路を繋げられるから。その名残だか知りませんが、駅のホームはJR線との共用でICカード用の中間改札付き。
ここで乗り継ぐのですがもちろんJR大和路線ではありません。少し時間があったのでごはん・・・と思ったらサッと食べられそうな場所が無かったので地元(?)のパン屋さんでパンを買い込んで次の乗り継ぎ先へと向かいます。
柏原駅から10分ほどで9路線目近鉄大阪線堅下駅に到着。パンを食べるための公園も無いし、駅のベンチではちょっと食べにくいのでそのまま10:40発、区間準急大和朝倉行きに乗車。こちらも途中駅で緩急接続があるのですが、やはり乗り継ぎの関係でそのまま乗車・・・・ってこの車両、
噂の魔改造(次世代近鉄通勤車の標準仕様?)車ではありませんか!?結局、特急に抜かされまくりながら36分かけて19.1㎞(計66.0㎞)を移動し、大和西大寺駅で下車。ここまで快速急行だの準急だの区間準急だのと見かけ上は優等に乗っているのですが、実はひと駅も駅を通過してません^^;10路線目近鉄橿原線、11:22発急行京都行で始めて駅を通過!
・・・と思ったら2駅だけ通過して、5.4㎞(計71.4㎞)先にある田原本で下車するんですが。ここからも別の路線があるんですよね。そういえばこの駅、まだパタパタが存在感を示していました。
駅名は違えど、田原本駅と11路線目近鉄田原本線の起点駅である西田原本駅は通し料金で乗れるようです。ちなみにこの路線、本線のクセに地味だなぁ・・とか思っている方、違うんです。田原「本線」ではないんです。田原本「線」なんです。
調子に乗って駅近くのお寺を覗いたせいで、ご飯食べる時間が~。
とりあえずカレーチーズドックだけお腹に押し込んで
11:46発電車に乗車、途中鉄道乗換駅も無く、
19分で終着の新王寺駅(10.4㎞、計81.8㎞)に到着。同じ近鉄なのにロータリーを挟んで別路線が鎮座しているという謎な駅ですが、6分の乗り継ぎで
12路線目近鉄生駒線に乗車。こちらの駅名はJRと同じ王寺駅。奥にはJRの201系も見ることができます。
こちらも途中鉄道乗換駅なく、
生駒山系の東側を沿うように進み、
25分で終着の生駒駅(12.4㎞、計94.2㎞)に到着。現在時刻が12時36分ですが、一番初めに乗車した快速急行に乗っていれば8時31分に生駒駅に着いていました。ところで今回の乗り継ぎでの一番のネックがこの田原本線と生駒線でした。如何せん、田原本線が30分間隔の生駒線が20分間隔なので、上手い具合に合うのが1時間に1回という。じゃぁ、ここに合うように調整すれば良いじゃないかとも思ったのですが、とすると9路線前の汐見橋線の30分毎と合わせられるのかと。まぁ、合わなかったから優等に乗らずひたすら各駅に停車する電車に乗っていたわけですが。
生駒駅では僅か2分の乗り換えで13路線目近鉄奈良線の区間準急に乗車し先を進みます。またもや各停地獄w。車内では少し仕込み作業をしつつ、近鉄電車の一大結節点となる大和西大寺駅(8.1㎞、計102.3㎞)で下車。100㎞進むのに13路線、1路線平均10kmも乗っていないということですよね。ルール上、橿原線はもう乗った、奈良線はさっきまで乗ってた、ということは、次乗る路線は・・
14路線目近鉄京都線となるわけです。そして、乗り継ぎの関係と、いい加減お腹もすいてきたので、特急課金して、車内をカフェ代わりにして昼食タイムとしました。
エキナカでおにぎりまで追加して。
超絶に地味ですが、本コースの最東端となる木津川台駅付近を通過しつつ、
僅か26分、近鉄丹波橋駅(28.6㎞、計130.9㎞、1450円特急料金別)で下車。これでようやく9路線続いた近鉄王国は終了。次に乗るのは、
おけいはん。6分の乗り継ぎですが、特に問題もなく。15路線目京阪本線、三条を通り過ぎてそのまま16路線目京阪鴨東線に突入。
8分、7.3㎞(計138.1㎞、280円)、13:32、祇園四条駅到着。トイレに寄って35分ごろ改札を出て次の乗り換え先へと進みます。
京都河原町駅・・通過、
烏丸・・通過、にしてもオーバーツーリズムで騒がれている京都市内、報道通りの凄い人の数です。特に鴨川・河原町周辺が歩道から溢れんばかりの人。で、やってきたのが・・・
四条大宮駅。乗り換え先は17路線目京福嵐山本線。丁度電車が発車寸前で歩いて乗って発車時刻は14:03。祇園四条駅から28分で乗り換え完了。
そのまま約24分、7.2㎞(計145.3㎞、250円)を走破。途中、本コースの最北端となる鹿王院駅付近を経由し、
14:27、嵐山駅に到着。
いやー見飽きた風景ですなぁwで、ここからは京阪神の北側を本コース最西端に向けて西に進むことになるので、
阪急王国の開幕です。嵐電嵐山駅から17分後、14:44に18路線目阪急嵐山線、嵐山駅出発。おっとチーカワですか。基本的に嵐山線内折り返しなので、4.1㎞(149.4㎞)進んで
桂駅に到着。ここでようやく19路線目阪急京都線に乗車。京都河原町大宮間をわざわざ歩いたのは1路線片道1区間という縛りによるものなので。ということで張り切って特急に乗って一気に・・・
行くわけないですか。茨木市駅(25.1㎞、計174.5㎞、330円)で乗り換えて、南茨木駅で下車、20路線目大阪モノレール線に乗り換えです。南方向は行っても京阪本線となるルール違反となるため、西に進みます。
が、あとから見ると、桂→淡路→南千里→桃山台→千里中央→モノレールで阪急千里線と北大阪急行線も回収できたんですね。もっと離れているものとばかり思ってた・・・。少路駅周辺からは大阪中心部のビル群を見ることができる中々の絶景区間でもあります。
気を取り直して、モノレール線は蛍池駅(11.9km、計186.4㎞、410円)まで乗車、
21路線目阪急宝塚線のホームに降りたと同時に電車のドアが開いたため、そのまま乗車。実は嵐山駅からずっと接続がタイトなんですよね・・。電車は10分毎なので、見送っても大きくは影響しませんが・・。
そのまま終点の宝塚駅(12.6㎞、計199.0㎞)に到着・・・も5分で22路線目阪急今津線の電車が発車。乗り換えはタイトですが、電車は比較的空いているので座れるのが何より。武庫川を渡っているあたりで200㎞通過でしょうか。こちらもそのまま終着西宮北口駅(7.7㎞、206.7㎞)に到着。ここも乗り継ぎ4分か~と思ったら、競馬場帰りの客で延着、その客に飲まれたことで上手く進めずに接続失敗。ただ、怪我(?)の功名で次発としてこんな電車がやってきました。
更に西に進むべく、23路線目阪急神戸線に乗車するのですが、乗車したのが何故特急ではなく、普通なのかって?
それれはもう、春日野道駅(15.1㎞、計221.8㎞、390円)で降りるためです。阪神の春日野道駅がホームの狭さで有名でしたが、こちらも大概な狭さですね・・。横にいるこれが邪魔?
阪急でも真っ先にホーム柵が付いているし。え?何で三宮まで行かなかったかって?行ってしまうと後は阪神で東に行くしか道が無くなるため。じゃぁ、どうしたかというと・・・
徒歩20分で新神戸駅にやってきました~。これで続けられる。え?新神戸駅に私鉄なんてあったかって?
24路線目北神急行電鉄(2020年6月以降は神戸市営北神線)がありますけど?
流石にここまで来ればゴールまでに道筋は見えて来たかと思います。新神戸から一気に谷上駅(7.5㎞、229.5㎞、280円)まで登って標高200mオーバー。ホームに降り立った瞬間、涼しいを通り越してヒンヤリしてました。
25路線目神戸電鉄三田線乗り換え、標高346mの北鈴蘭駅を経由、鵯越駅の先で本コース最西端の地を通過。346mから一気に下り過ぎてそのまま地下に突入すると26路線目神戸高速南北線を経て新開地駅(14.1㎞、計243.6㎞、湊川まで470円、湊川から元町まで130円)へ。ここから東へと進むわけですが、乗り換え先で違和感満載な電車が止まっていました。
普通幕の赤胴車とな?所属先の阪神電鉄内では決して見ることができないレア幕なのですが、列記とした定期列車です。時刻表を見る限りは土休日のみ1日1本だけの設定に見えます。新開地からは乗車した直通特急で座れたということもあって、27路線目神戸高速東西線・28路線目阪神本線を通って一気に、
尼崎駅(25.3㎞、268.9㎞)へ。あとは西九条駅へ乗り換えればいいだけなのですが、そういえば今、こんな標識を掲げているんだったか。
え?阪神なんば線は乗車済みだから使えないって?何を仰いますか?ここ、29路線目阪神西大阪線ですよ?
ということで、8:01に出発して約11時間後の18:55、5850円かけて西九条駅(6.3㎞、計275.2㎞、320円)に無事帰着。大きな遅れも無く、満足したので意気揚々と改札を出ようとしたら「ピーンポーン」
・・・・・・・・あ、
新神戸→谷上→新開地→西九条って神戸市営・神戸電鉄・神戸高速・阪神の4社跨ぎなので、ICカードで入った場合、3社までしか精算できない(=神戸市営分が精算できない)仕様のため、阪神の駅から出られない&清算するまでそのカードが使用不能な事態に^^;
結局、阪神では精算できない3つ先の神戸市営分の精算をしに翌日、三宮まで行く羽目になりましたとさ・・・。これはこれでよくよく考えたら1社目(神戸市営)と4社目(阪神)が同じ駅(三宮)に共存しているというケースも珍しいかと。下車駅が近鉄名古屋駅とかだったら目も当てられんw。
3.まとめ
結果、一筆書きで関西私鉄を巡った結果、約11時間かけて275㎞、29路線(・・31行けた)に乗ることが出来ました。地図にざっくりと書き起こすとこんな感じで、大阪の平野部をくまなく巡っているのが分かるかと思います。一路線平均10km行ってないことからもそれだけ私鉄が張り巡らされているということの証でもあります。
ここまでの長文にお付き合いくださりありがとうございました。