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カメラ(Sony α6500+SEL1670Z メイン)を手に絶賛(?)徘徊中。

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360度全天球カメラ THETA Z1の撮影(静止画)練習@大阪万博公園

 1.仕様

類似製品や詳しいスペックについては公式HPやほかの方のブログにもあるので割愛しますが、従来機比で特筆する点(≒購入する決め手)だけをピックアップすると、

 

・センサーサイズが1.0型(従来機は1 /2.3型)

・液晶画面追加(これで残枚数・バッテリーの残量・撮影条件などが見れる)

・重量が100g台(サブ機として迷ていたRX100Ⅵが300g)

 といったところでしょうか。サイズ感については、厚みはあるけど長さと幅は今使っている5型スマホより一回り小さい感じで、α6500+SEL1670Zを入れているカメラバックにも入ってしまう。USB充電もType-Cなので同じType-Cのスマホと同じケーブルが使えるので、荷物が増えないのもありがたい。

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2.操作方法

 

電源入れて、シャッターボタンを押して”ピヨピヨ”という鳥の鳴き声のようなシャッター音が聞こえたら終了。

 

本体だけを使用する場合、撮影はすべて"オート"になり、事細かな設定変更はできません。撮影後の状況も分からないので、極論ピンボケしてても分かりません。ですので、リコーの”フォーカス力”を信じるしかありません。スマホと連動させて遠隔操作すれば、絞り、シャッタースピード、ISOは調整できますし、撮影後の状況もすぐにわかりますが、バッテリーの消耗が激しいので、要注意です。なので、1回あたり2,3枚撮っておくのが良いかもしれません。連射機能?そんなものありません。

 

3."現像"方法

撮影した写真を360度カメラらしく表示させるには専用のビューワーで見る必要があります。メモリーカード上はこんな感じで出力されます。

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地図で言うところの"メルカトル図法"のような感じです。なので、本機の場合、リコーが専用のビューワーを提供しており、こんな感じで埋め込めます。

植え込みの中 - Spherical Image - RICOH THETA

これをそのまま出力するか、ある部分だけ切り撮って”画”とするかが腕の見せ所になるかと思います。例えば、上の写真の場合、上を見た部分だけを切り出してみる・・とか。

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4.撮影方法・作例

極力撮影者本人が入らないようにしたいのですが、画角が360°なので、隠れない限りは自分がどうしても入ってしまいます。ということで、いくつか例と対処法を書いてみます。

 

 ①手持ち撮影

場所によっては三脚禁止とか、荷物がかさんで三脚が入れられないとかで手持ち撮影になる機会も多いかと思います。ということで、

展望台より - Spherical Image - RICOH THETA

万博公園内にある展望台からの一枚ですが、仮に頭上に上げたとしてもシャッターを押す為の指がどうしても入り込みます。まぁ、このくらいだったら良いのかもしれませんが、1型センサーの弊害(?)で、その指が気持ち悪い位に鮮明に映るので、ちょっと画像処理をして、隠してみます。

展望台 - Spherical Image - RICOH THETA

うーん、どっちの方が良いのやら^^;

 

 ②三脚で撮影

まずは事例です。

三脚例 - Spherical Image - RICOH THETA

これはこんな感じで三脚に固定して撮ったものです。この方法でもやっぱり三脚の足が残ってしまいます。まぁ、人間の指よりかは違和感無いかな?

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 ところで、この事例を見て”撮影者はどこ?”と思った方が居るかもしれません。実は撮影の際に”インターバル撮影”機能を使用しています。これは2つのレンズが同時に・・ではなく、1つずつ時間を空けて撮影し、後で合成するという機能です。

なので、正面撮影中は裏へ、裏面が撮影する前(デフォルトで5秒)までに正面に回り込めばいいわけです。

このことから三脚があったほうがいろいろと幅が広がりそうです。あとはこのカメラと釣り合う軽い三脚があるか・・だ^^;(持参したのはベルボンのUT-43で元はα6500用で購入ですが、折り畳み時の長さが270㎜が魅力)

 

 ③直置き

 じゃぁ、下には何も置かず、直置きにしたら問題なし・・・と思っていたら、

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やれやれ。

 

 ④リトルプラネット

360°カメラでの表現方法の一つとしてリトルプラネットというのがあります。これは名前の通り、小さな惑星に見立てて表現する方法で・・・有名どころではドラゴンボールの界王様の住む界王星と言ってピンときますかね^^;

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これを表現するとき、ど真ん中に来るのが困ったことに”指”だったり”三脚”だったりするわけです。

 

 ⑤超広角カメラ

好きなところでトリミングすれば超広角カメラにもなります。α6500+SEL1670Zのワイド端(35㎜換算で24㎜)で直下で撮った太陽の塔

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このカメラであれば余裕で全身が入ります。

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 ⑥パノラマ写真

α6500もパノラマ撮影モードはあるのですが、縦が1980pxに制限されており、撮影してもこんな感じになって高さ方向がなんだか寂しい感じです。ついでにカシャカシャ言わせながら全身を振り回すので、周りに人が居たら何だか恥ずかしい^^; 途中で止めるとエラーになるし・・。

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一方で、こちらは一旦360度で撮影し、任意の場所(指含む)を切り出せばパノラマ写真にもなります。ということで、上の写真とふり幅が同じになるように切り抜いてみました。逆に画角が180度程あるって言っても信じてもらえないですかね^^;

この方法はどうしても360度写真は不要でも180度くらいであれば・・ということであれば有用かな。

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5.バッテリーについて

 WiFi(スマホ連携)にさえ繋いでいなければ、それなりの枚数は撮れそうです(公式には約260枚)。あらかじめスリープまでの時間を短く設定したり、撮影毎にこまめに手動でスリープモードにすればそれなりに消耗は抑えられそうです。

 

電源そのものを切れば一層消耗は抑えられそうなのですが、起動に異様に時間が掛かるので(スマホを起動しているみたい・・)、通常はスリープモードで、移動等で明らかに使わないときは電源を切っておくという方法が無難かと思います。

 

その一方で、このカメラ、WiFiにつないだ途端にバッテリー消耗量が激増します。最初、初期設定のため、繋ぎっぱなしにしてたら僅か1時間で40%以上も消費していました。かといって、全く接続しないとフィルムカメラのように今度は撮影したものの様子が分からないのでうまく撮れたのかどうかで悶々とするかもしれません。

 

ちなみに、今回は45枚撮影して途中出来高確認のため、4回程WiFi接続して(1回あたり画像転送のため数分)約25%の消費でした。このカメラで撮影するような被写体はそう多くはないでしょうから1日は持ちそうかな?

 

ということで、まだ習熟は必要かなと思いますが、あとはどこかの山頂に登って実践あるのみです。